痰は普通に出るものなので、あまり気にしない人がほとんどだと思います。
でも、出る量が異常に多いと「何かの病気かも」と不安になりますよね?
私もつい最近まで痰の量がとても多く、ほとんど1日中喉の奥から粘り気のある透明な痰が出続けて心配だったな…(汗)
これは後鼻漏という鼻の病気が原因で起こる症状です。
喉の異常は喉とつながっている鼻が原因なことが多いので、あなたの症状をチェックしてみましょう。
この記事では、「透明な痰が喉の奥からどんどん出てくる原因」についてご紹介します。
この記事で分かることは下記の5点です。
- 透明な痰が1日中出続ける鼻の病気
- 透明な痰が止まらなくなる他の病気
- 他にも透明な痰が出る病気がある
- 透明な痰の正体は食道や気道の汚れ
- 透明な痰で悩んでいたら病院で漢方を処方された場合
透明な痰が1日中出続ける鼻の病気
透明な痰が1日中出続ける鼻の病気には、後鼻漏というものがあります。
後鼻漏は鼻の奥の副鼻腔に、大量の鼻水がたまってしまうことで起こります。
鼻の奥に大量に鼻水がたまってしまうのは慢性副鼻腔炎や急性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などが原因。調べてみると、特に多いのは慢性副鼻腔炎とアレルギー性副鼻腔炎の2つだそうです。
私は毎年花粉症になっていたのでアレルギー性鼻炎体質で、大量に鼻水が出るようになっていました。鼻水は健康な人でも毎日6リットル出てきて、喉の奥に流れているんだとか。
しかし、アレルギー性鼻炎だとこれよりももっと大量に鼻水が出るので、喉の奥に流れきれません。
当然鼻の穴からもできらないから、鼻の奥の副鼻腔という空洞にたまることになります。このたまった鼻水は細菌が繁殖して水分が抜けてしまい、ネバネバになります。
そのため喉の奥に流れてきてもつっかえてしまうから、なかなか出すことができなくなってしまいます。
透明な痰が止まらなくなる他の病気
慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が原因の後鼻漏以外にも、透明な痰が止まらなくなる病気があります。
急性気管支炎などがそうです。
気道と肺をつなぐ気管支にウイルスが入り込んで炎症が起こって、痰が出たり咳が出たりする病気の急性気管支炎。これが慢性化すると、慢性気管支炎になります。目安は3か月以上続いている場合ですね。
そして、慢性気管支炎になると気管支拡張症という病気も一緒に発症してしまいます。
気管支拡張症になると1日に100ml以上の痰が出てしまいます。
他には急性咽頭炎、急性肺炎などのウイルス感染や細菌感染で炎症を起こして痰が出る病気。
気管支と肺の間にある呼吸細気管支が炎症を起こす、まん性汎細気管支炎などがあります。
また、透明で粘り気のある痰がよく出る非細菌性感染症というウイルス感染による病気や、高齢者に多い慢性閉寒性肺疾患などがあります。
肺関連の病気が原因で透明な痰が出ているときは、発熱していることが多いです。
咽頭炎などの病気の場合は鼻詰まりや鼻声などの鼻症状がなく、後鼻漏は熱が出ないで鼻症状が出ます。
上記で見分けると判断しやすいのがポイントです…!
他にも透明な痰が出る病気がある
透明な痰が大量に出る病気には、深刻なものもあります。
様々な病気の症状にも痰があるので、あなたの症状をチェックしておきましょう。
肺のがんの場合は痰のほかに咳や息切れなどがあります。
また、喫煙者に多く発症するという特徴もありますね。
がんの中で一番多いのは肺がんと言われていますが、早期発見で助かる可能性があります。
痰の色は、無色透明で血が混じることがあります。
結核菌が肺に侵入すると起こる肺結核の場合も、肺のがんと同じで血が混じった透明な痰が出ます。他には肺がんと違い息切れはありませんが、咳、発熱、胸の痛みなどがあります。
そして肺梗塞の場合、血が混じった痰が胸の痛みがあります。
後鼻漏で悩んでいる人は胸の痛みや発熱はありませんし、血が痰に交じることもめったにないです。痰に血が良く混じっているようなら、こうした深刻な病気を疑ってみてください。
もし病院へ行くなら、呼吸器科へ行くことをオススメします。
透明な痰の正体は食道や気道の汚れ
病院で検査しても透明な痰の原因になるような病気が見つからなかった場合は、もっと別の原因があるかもしれません。
例えば、タバコを吸う人は気道に汚れがびっしりとついている可能性があります。
これがはがれてきて、痰になっているのかもしれません。
また、口呼吸になっている人も気道に汚れがたまりやすいです。
鼻の穴から鼻の奥を通って喉にかけての器官には、外気の中から異物を取り除き、加湿・加温するという空気英蒸気とエアコン、加湿器がセットになったような機能がついているのです。
口呼吸では外気をそのまま吸うことになるから、異物も吸い込んでしまうし、体が冷えて乾燥します。
「今まで口呼吸だったけれど、最近鼻呼吸になった」という人は、鼻呼吸にしたことで口呼吸で低下していた喉の粘膜の働きが高まって、気道に張り付いていた汚れを出せるようになったのかもしれません。
どんな理由にせよ、痰が出ているということは「体の中のいらないものがしっかり出せている」ということがポイントです。
「またこんなに痰が出ちゃった…」と不安になるかもしれませんが、「これだけ汚れがとれてる」と思えば、少し達成感もあります。
考え方次第で痰は気にならなくなるので、あまり心配しすぎないでくださいね。
透明な痰で悩んでいたら病院で漢方を処方された場合
透明な痰で悩んでいる人の中には、病院で漢方を処方されることもあると思います。
色々な人の体験談を読んでいると、「半夏厚朴湯」などを処方されることが多いようです。
「半夏厚朴湯」は疲れていたりイライラしていたりするときに、体の中を巡っている気の循環を悪くすると漢方を使うと東洋医学の世界では考えられています。
気は全身に流れているので、喉の部分にも循環しています。
のどの気がしっかり循環していないから、喉に何かが詰まっている感じがするのです。
半夏厚朴湯は、この、のどの気を循環させることができる薬。
目に見えない人の体のエネルギー源になる気を、循環させることで違和感を取り除こうという考え方です。
しかし、これはヒステリー球という実際には痰が詰まっていないのに詰まっているような気になる病気にしか効果がありません。
実際に痰がつまっているときは気ではなく水分の循環が滞っているから、水分の循環に効く漢方の方がいいでしょう。
また消化器官の働きが弱くなっているから、それとつながっている呼吸器や排泄器の働きも弱くなるという考え方も東洋医学にはあります。
ですので、消化器官の働きを活性化するような漢方も効果が期待できるかもしれません。
ただ漢方には体質によって相性があります。
「色白で体力がなく虚弱体質な人には〇〇」というように決まっているので、素人判断では選びにくいです。
かといって病院へ行って
「透明な痰が詰まっている感じがするんですけど、胃腸にいい漢方を処方してください」
と頼むのは、抵抗がありますよね?
ですので、もっと気軽にできる方法で試しましょう。
まとめ(後鼻漏や痰に効果が期待できるお茶)
この記事では、「透明な痰が喉の奥からどんどん出てくる原因」についてご紹介しました。
- 透明な痰が1日中出続ける鼻の病気で特に多いのは、慢性副鼻腔炎とアレルギー性副鼻腔炎の2つ
- 透明な痰が止まらなくなる他の病気には、急性気管支炎などがある。
- 他にも透明な痰が出る病気がある
- 透明な痰の正体は食道や気道の汚れ
- 透明な痰で悩んでいたら病院で漢方を処方された場合は、水分の循環に効く漢方がオススメ
後鼻漏で悩んでいる人もそれ以外の病気が原因の痰で悩んでいる人も、漢方よりもお茶でケアをしたほうが安全で手軽なのでオススメです。
「なた豆茶」というミネラル豊富で食物繊維もたっぷり含まれている豆から抽出されたお茶なら、飲んでいるうちにだんだん後鼻漏が治ってきたという体験談が多くあります。
私も後鼻漏で悩んでいたのですが、なた豆茶ですっきり完治しました。
なた豆茶は豆なので、栄養が豊富なのです。
豆はこれから土に埋まって芽を出して成長していくもの。
植物の一生分の栄養が詰まっているから、食物繊維もミネラルもビタミンも豊富なのです。
食物繊維とミネラルは消化器官の働きを活性化してくれるのと、排膿作用が期待できるから痰を出しやすい体質にしてくれます。
透明な痰が出やすくなったり、痰が気にならなくなったりして症状が改善していくと思いますので気になる方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?
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